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夢に向けて一歩踏み出す!自治体の体験移住ツアーを活用しよう

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投稿日:2024/2/14 更新日:2024/3/13
  • 「体験移住」とは

    昨今、コロナ禍などを経て社会の価値観が変わり、働き方や暮らし方の選択肢の幅が広がりました。そのなかで都市部から地方への「移住」を選ぶ人が増えています。
    忙しい都会の生活から離れ、自分のペースで生きられることが魅力の移住ですが、興味を持っていてもなかなか実行には移せないという方も多いのではないでしょうか。その理由として、どこに移住すれば良いのかわからない、どの地域が自分に向いているのかわからないといったことが挙げられます。
    そこで今回は、移住に興味を持つ方におすすめの「体験移住」について、メリットやデメリットも含めてご紹介します。「体験移住」で、気になる地域にまずは気軽に滞在してみましょう。
    
    
    ■「体験移住」をするメリットは?
    
    「体験移住」とは、一定期間生活することで、その土地の文化や生活環境を深く理解し、将来の移住を検討するためのプログラムです。この取り組みは、移住希望者が理想の地域選びに必要な情報を得ることに役立ちます。そして、実際に生活を体験することで、その地域が自分や家族に合っているかどうかを判断できるでしょう。
    
    
    ■「体験移住」とは
    
    「体験移住」とは、移住を検討している地域で一時的に暮らしてみて、その地域の生活や文化を直接体験するプログラムです。この取り組みは、移住を検討している人々に実際の生活を試してみる機会を提供し、地域の魅力を深く理解するための手段として考案されました。
    体験移住者は、日常生活を送るなかで地域の人々と交流し、地元の文化や習慣を学ぶことができます。また、仕事や子育ての実情を肌で感じることで、その地域での生活について、より現実的なイメージを持つことが可能になるでしょう。
    
    
    ■「体験移住」には、下記のとおり多様な形態が存在します。
    
    ▶パッケージタイプ
    「パッケージタイプ」は、宿泊施設や地域ツアー、地元のイベント参加などがセットになっているプログラムのことです。特に初めての体験移住者に適しているといえるでしょう。
    複数の移住体験者とともに行動することが多く、費用も抑えられているので、時間と労力を最小限に抑えつつ地域の魅力を存分に体感できる点が魅力です。
    
    ▶オーダーメイドタイプ
    「オーダーメイドタイプ」は、より自由度の高い体験を提供します。参加者は、滞在期間や宿泊施設、活動内容などを自分の希望に応じてカスタマイズすることが可能です。
    自分で生活のリズムを組み立てたい方や、特定の地域で体験したいことが具体的にある方に適しているでしょう。
    
    ▶様々な職業体験タイプ
    農業や漁業など、特定の職種体験を中心に据えたプログラムも人気です。実際の仕事体験を通して地域の産業や職業に深く触れることができ、移住後の職業選択の参考にもなります。
    
    
    ■「体験移住」のメリット
    
    ❶実際の生活をイメージできる
    体験移住を通じてその地域の日常生活を直接体験することで、理想と現実のギャップを理解し、移住後の生活に対する具体的なイメージを持つことができます。
    例えば、地域の気候や交通状況、生活コストや地元のコミュニティとの関わり方など、実際に体験することで得られる情報は計り知れません。
    
    ❷地域コミュニティとの交流ができる
    地元住民との交流を通じて、地域特有の文化や習慣を学び、新たな人間関係を築ける可能性もあります。これは、移住後の社会的なネットワークの構築にもつながるでしょう。
    
    ❸職業の体験ができる
    農業や漁業、観光業など地域特有の産業に関する移住体験ができるプログラムもあります。実際にその職業を体験することで、移住後の職業選択に役立つ現実的な洞察を得ることができるでしょう。
    
    ❹「住宅選び」の参考になる
    体験移住のプログラムの中には、実際に住んでみるプランもあります。実際にその地域で数週間から数ヶ月、生活することで、住宅の質や立地、地域内の施設の利便性を肌で感じることができるでしょう。
    
    ❺生活コストを実感できる
    体験移住として生活を送るなかで、食費や交通費など、実際の生活コストを理解することができます。これにより、移住後の経済的な計画をよりイメージしやすくなるでしょう。
    
    ❻古民家に住める場合もある
    体験移住で住むことのできる住宅は地域の空き家を利用しているケースが多く、古民家が用意されていることも少なくありません。
    移住後は古民家で生活することに憧れている方も、体験移住ならまずは気軽に住んでみることができます。
    
    ❼自分に合う場所がわかる
    新しい環境での生活は、自分自身の新たな側面を発見し、人生の方向性を見つめ直すきっかけにもなり得ます。実際に移住体験をすることで、人生において自分が何を大切にしているのか明確に見えてくるかもしれません。
    
    ■「体験移住」の注意点
    「体験移住」には多くのメリットがありますが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。これらの点を理解し、対策を講じることが大切です。
    
    ▶生活の不便さを感じる可能性がある
    体験移住中は、使い慣れた家具や家電がないため、生活に一定の不便を感じることがあるかもしれません。また、慣れない環境での生活はストレスを引き起こすこともあるでしょう。
    しかし、実際に移住した後は、自分の家での暮らしになるので問題ありません。
    
    ▶コストと時間がかかる
    体験移住には、交通費や宿泊費、日々の生活費などの経済的なコストがかかる場合もあります。また、長期の体験移住であれば、仕事を休んで参加する場合、その期間の収入が途絶えることも考慮する必要があるでしょう。
    
    ▶地域コミュニティに溶けこむのに時間がかかる可能性がある
    新しい地域のコミュニティへの溶けこみは、一朝一夕にはいかないことが多いものです。体験移住の短期間の間では、地域とのつながりはしっかりつくれないかもしれません。
    実際に移住した後は地域コミュニティとのつながりも大切なものなので、体験移住中に積極的にコミュニケーションを図ることをおすすめします。
    
    ▶期待と現実のズレを感じる可能性がある
    体験移住前に描いていた理想と、実際に経験する現実との間にはギャップが生じることがあります。これは特に、期待を持ちすぎている場合に多いでしょう。
    ズレがあまりに大きいのであれば、それはその地域が合っていないということかもしれません。別の地域への移住も視野に入れておきましょう。
    
    ▶精神的な負担を感じる場合がある
    新しい環境への適応は精神的にも負担となり得ます。特に、家族や友人から離れることによる孤独感や、新しい生活への不安は大きなストレスとなるかもしれません。
    しかし、移住先で新たな出会いなどがあれば、そのストレスも軽減されるでしょう。
    
    ▶1回しか体験できない場合が多い
    体験移住は1人につき1回しかできない場合が多いです。しかし、1回だけではその地域のことを理解しきれないことも多いでしょう。
    もう少し住んでみたい、という場合には自分で物件を借りる必要があるので注意が必要です。

  • 「体験移住」はどのように進めると良いの?

    体験移住は、新しい地域での生活を試す絶好の機会となります。このプロセスを進めるには、まず自分のニーズや移住目的を明確にし、それに適した地域を選ぶことが大切です。
    自治体や関連団体では、「体験移住」に関する情報を積極的に発信しているので、こうした情報をこまめにチェックしてみましょう。
    
    
    ■「体験移住」の流れ
    
    ❶条件を確認する
    「体験移住」を計画する際、最初におこなうべきことは、参加条件の確認です。各自治体やプログラムが設けている具体的な条件や要件をしっかり確認しましょう。
    これには、年齢制限や家族構成、滞在期間、必要な書類などが含まれます。また、プログラムによっては特定の職業やスキルを求められることもあります。
    さらに、宿泊施設の提供形態や、移住後のサポート内容なども把握しておく必要があります。これらの条件を事前に確認し、自分の状況や希望に合っているかどうかを慎重に検討することが、スムーズな体験移住への第一歩となります。
    
    ❷自治体に問い合わせる
    体験移住先の候補が決まったら、自治体に問い合わせてみましょう。興味を持った地域の自治体に直接連絡を取ることで、ウェブサイトや資料では得られない具体的な情報を入手できます。
    問い合わせでは、プログラムの詳細や参加に必要な条件、提供されるサポートの範囲、地域の生活環境に関する疑問などを確認してみましょう。また、体験移住中の生活費や医療サービス、教育施設などの実用的な情報も収集することをおすすめします。
    直接コミュニケーションを取ることにより、その地域の雰囲気や対応の良さを感じる機会にもなり、移住先を決める判断材料にもできるでしょう。
    
    ❸申請書類を提出する
    体験移住をする地域が決まったら、その自治体やプログラムによって求められる様々な書類を用意し、提出する必要があります。通常、これには個人情報や職歴、移住に対する意欲を記したアンケートなどが含まれる傾向があります。
    必要書類をしっかり確認し、不備がないように準備しましょう。
    
    
    ■体験移住をおこなっている自治体
    
    体験移住を提供している自治体は、日本全国に広がっています。これらの自治体は、多様な背景を持つ移住希望者を受け入れるために、個別のニーズや期待に応じた様々なプログラムを展開しています。
    自治体が提供するプログラムは、実際の移住生活を体験できる絶好のチャンスであり、移住を考える上での貴重な情報源となるでしょう。
    ここからは、移住体験をおこなっている自治体をいくつか紹介します。
    
    
    ▶鹿児島県肝肘町
    「東洋のフロリダ」と呼ばれる鹿児島県肝付町での暮らしを体験できる「移住体験住宅『冬キャンペーン!』」がおこなわれています。
    〇実施内容
    移住体験施設「里山の音」と地域交流型ワーケーション施設「海辺の音」の利用ができます。
    〇費用
    1棟1,000円/泊
    〇その他
    レンタカー代の補助があるので、実際に鹿児島県肝付町の道を車で走ることができます。移住後のイメージを持ちやすくなるでしょう。
    
    <参考>https://pitamachi.com/municipality/topics/1311
    
    
    ▶奈良県奈良市
    奈良県奈良市では、市内の宿泊施設と連携した「お試し移住制度」を設けています。奈良に移住したいけれど、いきなり住むのはハードルが高いと考えている方におすすめです。
    安価に宿泊できる宿泊施設が利用でき、1人あたり最大2万円の補助も出るので気軽に体験できるでしょう。
    旅行で短期間だけ訪れるのではわからない奈良の魅力を、「お試し移住制度」ならしっかり感じることができるでしょう。
    
    <お試し移住の流れ>
    ➀奈良市オンライン移住相談」で面談する
    希望条件や申請の流れについて説明を受け、移住プランの相談ができる
    ②宿泊施設の予約を確定させる
    お試し移住支援制度に登録している宿泊施設の中から滞在先を選ぶ
    ③「お試し移住支援制度 事前申請フォーム」から申請
    ④実際のお試し移住体験
    (※連泊する日数に限りがある宿泊施設の場合は、期間中に宿泊施設を変更することも可能)
    ⑤お試し移住終了後は、アンケートと宿泊施設での領収書等を提出して完了
    
    <参考>https://pitamachi.com/municipality/topics/1020
    
    
    
    体験移住を検討する際には、移住マッチングサービス「ピタマチ」を利用することをおすすめします。
    エリアで検索もでき、各自治体の情報が集約されているので、自分が求める体験移住先を探しやすくなるでしょう。
    
    また、「ピタマチ」内にある「理想の暮らし診断」では、移住に関する自分のイメージに合う画像を直感的に選ぶだけで、あなたに合ったおすすめの移住先を紹介してくれるサービスもあります。移住はしてみたいけれど、どこに移住して良いかわからないという方におすすめです。今まで考えたこともなかった、思いがけないエリアに出会えるかもしれません。
    
    ▶理想の暮らし診断
    https://pitamachi.com/diagnose/desc
    
    
    今回紹介したほかにも、体験移住をおこなっている自治体が多数掲載されています。ぜひ下記のリンク先をチェックしてみてください。
    
    ▶まずは行ってみよう!移住体験ツアーを開催している市町村
    https://pitamachi.com/municipality/topics/1220

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