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大好きなアーティストがきっかけで式根島のリピーターに
周囲約12kmのコンパクトな島の中にさまざまな魅力がぎゅっとつまった東京諸島の式根島。人気の離島へ移住した竹村純菜さんは、島内でアルバイトをしながらこの春、農家としての活動をスタートしました。 北アルプスの山々に囲まれた長野に生まれ育ち、社会人になってからは埼玉暮らし。そんな竹村さんが離島にハマったのは、あるアーティストの存在でした。 「式根島出身のアーティスト宮川大聖さん(みやかわくん)のファンで、彼が地元式根島のことを『すごくいいところだよ』とよく話していたんですね。一度行ってみたいなと思って、初めて一人旅をしたのが2018年10月です。式根島は人気観光地で夏にはものすごく混み合うんですが、オフシーズンは人も少なく穏やか。そういう島の静けさや人の温かさに惹かれたことや、夜に東京を出て朝に島へ着く大型船の旅も面白くて、島旅にすっかりハマってしまいました」 「式根島がいいなと思うのはサイズ感。大きな島では車が必須だし、端から端まで回るにはせかせかしないといけないけれど、式根島は1泊すればボーッとする時間ができるほど余裕があるんですよね。いろんな島を回ったことで、式根島が自分にとって一番居心地がいいと気づきました。年5~6回は島に通うようになって、いつしか『ここに住めたら楽しいだろうな』と考えるようになっていました」
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芽生えた農業への想い
式根島は人口500人弱の小さなコミュニティで、人間関係が濃密です。賃貸物件がほとんどなく、家の確保は至難の業。また産業の8割以上が観光業で、旅行者は夏の海水浴シーズンに集中するため、年間を通じた収入の確保も課題です。そんな島の現状を知り、竹村さんが実行したのが「島でできること」と「島でやりたいこと」の整理でした。 「自分は式根島の何が好き?という思いを洗い出してみたんです。それで、私は明日葉が好きだなって気づいて。内地のスーパーでは大島産や三宅島産の明日葉を見ることがあっても、式根島産は見たことがない。式根島の明日葉を作って出荷できるようにできないかと考えるようになったんです」 地元の人に「農業をやってみたいんですよね」と話していたところ、新島村の農業委員を務めている奥山敏仁さんを紹介され、島の農業について話を聞くチャンスを得ました。 「最終的には、奥山さんが営んでいるおくやま商店で働くことを条件に、アルバイト用の物件を貸していただけることになりました。移住を考えはじめてから1年ぐらいで実現できたので、私はラッキーだったと思いますね」 ーー式根島への移住を目指す人にアドバイスーー 「まずはオフシーズンの式根島に来てほしいですね。冬の島は風がすごく強くて、風の音が怖すぎて島を出て行く人がいるくらい。私はむしろ楽しい!と思っちゃうんですけどね。式根島には空路がないので、冬に海が荒れて船が何日も欠航すると島から出られなくなります。そういう島のリアルを感じてほしいなと思います。あと島では人との距離が近いので、情報があっという間に島中にいきわたります。最近フットサルでアキレス腱を切ってしまって、しばらく実家で療養していたんですが、島に帰ってきたら会う人会う人に『ケガ大丈夫?』って言われました。そういうのが苦手な人もいると思いますが、私は島の人が気にかけてくれるのが嬉しいです。島に暮らすならコミュニケーションは大切にしてほしいなって思いますね。逆に悪いことはできません(笑)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 🌟詳細はFURUSATOで読むことが出来ます ▶FURUSATO https://www.furusato-web.jp/iju-story/p165414/
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