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日本初!中型バスによる長距離自動運転営業開始
2025年2月3日、ひたちBRT自動運転バスプロジェクトが営業運行を開始しました。総延長約8.7kmのうち、自動運転区間は6.1km。中型バスによるこの長距離の自動運転営業は、日本で初の試みです。 日立市が誇るこのプロジェクトを支えるプロフェッショナルたちの、技術や情熱、人となりに迫る企画の第一弾です! <手動から自動運転へ、スムーズな切り替え> バスは「おさかなセンター」駅から手動運転で発車し、3つ目の「南部図書館」停留所で自動運転へ切り替え。車内の大型モニターには、カメラ映像やセンサー情報が表示され、乗客もシステムの動作状況を確認できます。運転手は、2つのボタン操作と安全確認で自動運転を開始し、ハンドルから手を離します。 <自動運転でも変わらぬ乗車感覚> 切り替え後も走行は滑らかで、違和感を感じさせない自然な乗り心地。幅の狭いBRT専用道や交差点、歩行者の横断部など、複雑な環境にも対応できるよう設計されています。 <センサーが守る、安全第一の走行> 車体に搭載されたセンサーが常に周囲の安全を監視。人や障害物を検知すれば即座に減速し、安全が確認されてから再加速します。信号確認や他車とのすれ違いなどにも慎重に対応。 <再び手動へ、自然な制御のバトンタッチ> 「河原子」停留所を越えると、バスは再び手動運転に切り替わります。ブレーキの踏み込みがその合図となり、自動から手動への制御が自然に移行します。
乗客から見える車内モニターの様子(交差点)
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好きな仕事に思い切って転職、自動運転の乗務員になったYさんのインタビュー
もともとIT関係の仕事をしていたYさんは、「一度きりの人生なので好きな仕事をしたい」と思い、約5年前に思い切ってバス運転手に転職。子どもの頃からバスが好きで、待機所に遊びに行くほどだったそうです。 自動運転バスの乗務員になったのは会社からの指名で、「自分でいいのだろうか」と不安を感じつつも、挑戦を受け入れました。 <不安から安心へ、自動運転の実感> 自動運転と聞いた当初は、ハンドルやブレーキから手を離すことに怖さを感じたといいます。しかし実際に運転席に座ってみると、システムが人を検知して止まり、安全が確認されてから動き出すなど、安全性に配慮された走行に安心感を持つように。今では「BRT専用道に入ると逆に安心するくらい」だそうです。 <自動運転中の乗務員の仕事> 自動運転中も、乗務員はシステムの正常性確認やモニターのチェックを行っています。特に、歩行者の有無や車内のお客様の安全確認には細心の注意を払っているとのことです。さらに訓練では、仕組みの理解や緊急時対応なども学び、「覚えることが多かったが、丁寧な指導で助かった」と振り返ります。 <見えないレールの上を走る感覚> 自動運転バスは、仮想の2本のレール上を走るように設計されており、モニターにはその様子が映し出されます。偏差という数値でズレも確認され、安定した走行が保たれています。 <やりがいは、お客さまに寄り添えること> 普段から「発車・停車時の声掛け」や「立っているお客さまの安全確認」を欠かさず行い、安心・安全な運行を心がけているYさん。 日々「ありがとう」と声をかけてもらえることが喜びであり、前職では感じられなかった「誰かの役に立っている」という実感にやりがいを感じているそうです。 <まだ乗ったことのない方へメッセージ> 「自動運転の安心感は、ご自身で乗ってみないとわかりません」とYさん。ハンドルやアクセルに触れなくても安全に走行する体験を、ぜひご自身で体感してほしいと話しています。
Yさんのインタビューや日立市の自動運転バスプロジェクトをもっと詳しくしりたい方は、ぜひ「my groove」で「ひたち無人自動運転バスプロジェクト」をご覧ください♪https://mygroove.city/organizations/20/projects/53
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