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IターンとU・Jターンの違い|Iターンのメリット・デメリットは

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投稿日:2022/3/15 更新日:2022/3/15
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    いずれは田舎暮らしをしてみたい、子どもを持ったら田舎で余裕を持って子育てしたい、あるいは、通勤中に満員電車のストレスを感じることのない環境で生活したい、という移住思考の方が、近年増えてきています。長く続くコロナ禍によって、地方でのゆったりした暮らしがより魅力的に感じるのです。
    
    さて、最近よく耳にする移住ですが、移住の形態としてIターン・Uターン・Jターンという言葉も浸透しつつあります。今回は、その3つの違いを説明します。また、その中でも移住への関心が高まる中で今後増えていくであろうIターンに着目し、そのメリットとデメリットについてご説明します。
    
    ■IターンとUターン・Jターンの違い
    では具体的にIターンとUターン・Jターンの意味について説明していきましょう。耳にしたことはあるけれど、違いまではよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。
    
    ・Iターン
    生まれ育った地域から別の地域へ移住することを指します。仕事がきっかけで移住するケースもあれば、自分の理想とするワークスタイルの実現が理由というケースもあります。また、都会で生まれ育った人が、都会以外の地域へ移り住むことを指す場合が多いです。例えば、東京都で生まれ育った人が仕事で茨城県に移住することを指します。その軌道がまっすぐであることから、Iターンと呼ばれています。
    
    近年は、移住施策に力を注ぐ地方自治体が増加しており、移住者用に仕事用のオフィスや住まい、起業したい人への支援制度を整備する市町村も多くなってきました。今後Iターン移住への心理的なハードルも下がりIターンを検討する人が増えてきているようです。
    
    ・Uターン
    何らかの理由で移住した人が、再び生まれ育った地元に戻ってくることを指します。子育てのために親類のいる故郷に戻る場合や、親の介護などの理由がありますが、進学や就職などで都会へ移住したのち、再度生まれ育った故郷へ戻ることを指す場合が多いです。例えば、北海道で生まれ育った人が、大学進学のため東京都に移住、その後就職のため故郷の北海道に戻ることを言います。このように、移動する形がUの字を描くことから、Uターンと呼ばれています。
    
    ・Jターン
    何らかの理由で移住した人が、生まれ育った地域に近い場所に移住することを指します。進学や就職などで都会へ移住したのち、生まれ育った故郷に近い地方に再び移住することを指す場合が多いです。Uターン移住しない理由としては、仕事と子育て、介護などのワークライフバランスを考えて、より利便性の高い地方都市にを選ぶためであることが多いようです。
    例えば、長野県で生まれ育った人が、進学や就職のため東京都に移住。その後就職や転職を機に、故郷に近い愛知県に移住することを指します。
    
    Uターン・Jターンは、もともと住み慣れている地域で暮らせることから、まったく新しい地域に移住するよりもストレスがかかりづらく、ハードルが低い移住の形態といえます。また、実家や親類が近隣にいるので、何かあったときにお互いにサポートすることができます。
    
    ■都会からIターンをするメリット
    では都市部からIターンをするメリットとしては何が考えられるでしょうか。
    
    ・住宅費を抑えられる
    暮らす場所や間取りにもよりますが、住宅費は東京都内より下がる可能性が高いです。また土地代や建築費も低い場合が多く、東京都内と同じ住居費でもより広く快適な家に住むことができます。生活コストを抑え、家計にゆとりができることで、充実した生活が可能です。
    
    ・自然豊かな地域が身近にある
    日本の名水や名山、名泉など、自然の豊かさを感じられる空間は、都会に少ない傾向があります。しかし、移住によって自然が豊かな場所へ引っ越せば、気軽にハイキングや山登り、温泉に行くことができ、日常的に自然に触れることができます。
    
    ・新鮮な食べ物を低価格で食べられる
    田舎は農業、または漁業、あるいはその両方が盛んな地域が多く、地元でとれた食べ物を新鮮なうちに食べることができます。輸送の手間がないため価格も安いことが多いです。
    
    ・子ども連れでの移動が楽
    地方は、自家用車での移動が基本です。特に小さい子どもがいる家庭の場合、公共交通機関を使うよりも周囲の人に気を遣わずに済みますし、自動車に乗って家族で移動するほうがスムーズでしょう。また、都会に比べると駐車場が広く、駐車料金も安いことが多いです。
    
    ・犯罪に巻き込まれにくい
    地方は、大都市に比べ犯罪が少ないです。大きな犯罪だけではなく、泥棒や空き巣の被害も少なく、安心して生活することができます。
    
    ■都会からIターンをするデメリット
    では、都会からIターンをするデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
    
    ・地域の風習や人間関係に慣れる必要がある
    自分の生まれ育った場所ではない土地に移住するIターンの場合は、特に重要です。生まれも育ちも全く違う土地に行くため、その地域の風習・方言・人間関係もわからないので、そうしたことに慣れる必要があります。人付き合いが苦手な人や人見知りの人は、近所づきあいを重視する生活にかえってストレスがたまることも考えられます。
    
    ・情報が手に入りにくい
    地方では、インターネットで気軽に情報を得ることができない場合が考えられます。人気の店や穴場のスポット、安いスーパーマーケットなどの情報は、例えば新聞のチラシやネット以外の媒体でしか知りえないケースもあるでしょう。都会であればネットによって情報を手に入れやすいことも多いので、都会に慣れた生活の場合、地方での暮らしがもどかしく感じられる人もいるかもしれません。
    
    ・交通手段が限られている
    地方では、都会に比べて電車やバスの本数が少ない場合が多いため、車やバイクの運転ができないと不便です。首都圏のように公共交通機関が発達してはいないので、その点はよく考慮したほうが良いでしょう。
    
    ・お店や施設が少ない・アクセスが悪い
    首都圏・大都市圏と比べると、娯楽施設が少ないことがあります。映画館(シネコン)やショッピングモール、トレーニングジムなど、施設までの距離が遠く、気軽に行けない場合があります。日々の買い物は週末に食料をまとめ買いしておくなど、生活の工夫が必要になるかもしれません。
    
    ・仕事の選択肢が少ない
    都会の方が求人数が多く、給与・年収も都会の方が高い一方で、地方では選べる仕事の数が少ない場合があります。その分地方は物価も安く、支出が抑えられるメリットもあるわけですが、「この仕事につきたい」という、強い希望がある場合には、それが必ずしもかなえられるとは限らないので、自分の中でどう折り合いをつけていくかが大切です。
    
    ■メリット・デメリットを考慮し、自分に合ったライフスタイルを!
    今回は移住の形態Iターン・Uターン・Jターンの違いと、Iターンのメリットとデメリットについてお伝えしました。
    「都会の生活に疲れた」「自分に合ったペースで生活をしたい」と感じている人は、ぜひ一度自分にあった移住の形を探してみてはいかがでしょうか。

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