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「地方移住」という言葉をよく耳にするようになりました。近年では都市部から地方移住をする若者や、子育て世代が増えています。しかし、移住先を選ぶにあたり何を基準に選ぶべきか迷う人が多いようです。 そこで今回は、地方移住を考える上で確認したいポイントや選び方に加え、移住先におすすめの都道府県をご紹介します。地方移住を検討されている方はもちろん、ちょっと気になるな・・・という方でも、ぜひ今後のライフスタイルの参考にしてください。 ■移住への関心が高まっている理由 では、移住への関心が高まっているのはなぜなのでしょうか?下記のような点が要因として複合的に絡み合っていそうです。 ◯働く場所の制約が少なくなった 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業でリモートワークが普及され、好きな土地で暮らすことのハードルが下がったといえます。自然環境が豊かな地域や海辺の暮らしなど働く場所に囚われず、好きなところに住む人の割合が増えてきつつあるようです。 ◯スローライフへの関心の高まり スローライフとは、時間に追われず余裕のある人生を楽しみたい考え方です。仕事に明け暮れ、利益・効率ばかり考える生活に追われている中で、家族や自分自身の生き方を大切にし、自分にとって質の高い暮らしとは何かを考え直す人が増えてきているようです。 ◯将来のライフプランを早期に考える人が増えた より自分の価値観に合った生活を求め、フリーランスやFIRE(Financial Independence, Retire Early)などの働き方や住まう場所にとらわれない、自由度の高い生き方・暮らし方を選択する人が増えたようです。 特にFIREは近年着目されているライフスタイルで、投資原本を一定まで貯めてから早期退職し、資産運用・投資を収入の中心として生活していくライフプランのことを指します。 ■どのような地域に移住するのがおすすめ? 移住先の選び方はどうすればよいのでしょうか。ピタマチ事務局では下記の8つの軸で移住先の地域を検討することをおすすめしています。 ◯利便性で選ぶ スーパーマーケット・病院・学校など、生活に必要な公共施設へのアクセスが良い地域を選んだほうが何かと暮らしやすいですよね。特に子どもがいる場合、学校や病院へのアクセスの良さは重要なポイントです。子どもにとって学校は、ほとんど毎日通うところですし、病院に行く場合は急を要することもあります。日々の食料の買い出しにはスーパーマーケットは欠かせません。 あるいは職場へのアクセスの良さで選ぶのも良いでしょう。居住地から職場が近ければ、通勤時間は短縮でき、自分の自由な時間を増やすことができます。また、勤務地の指定がなく、インターネットがあれば仕事ができたり、移住後もテレワーク等で現在の業務を継続するといった場合は、コワーキングスペースやシェアオフィスなどの設備・施設を整えている地域を検討してみると良いでしょう。 ◯地域コミュニティで選ぶ 地域のコミュニティを見て選ぶのも重要な観点です。移住先では頻繁にご近所さんとの関わりがあるのか、同世代の友だちがつくりやすいかなど、地域での人々との関わり方等については、先に移住した人の体験談やSNSでの発信をみると参考になるでしょう。また、先に移住した人が継続して生活しているかどうかも自分の10年後、20年後をイメージする上で重要です。自治体の移住希望者用の窓口や、移住支援のサイトから先輩移住者の声、移住者の定着率や世代などを確認してみましょう。 ◯地域特性で選ぶ その地域の環境や文化・風習が合うかについてもしっかりと吟味しましょう。気候や地域ならではの風習・言葉(方言)など、自分自身では変えることができない要素、受け入れていかねばならない要素が地域ごとにあります。そのような要素をよく考慮し、精神的にも身体的にもストレスなく暮らしていけるか判断しましょう。 ◯子育て環境で選ぶ 子どもがいる世帯は、保育園、幼稚園、学校の数やアクセスの良さなど、子育て環境を重視することが多いでしょう。夫婦共働きなら、子どもを受け入れてくれる時間や延長保育が可能かどうかが特に大事な要素です。学校の校風なども聞けるのであれば、参考にしたいものです。そして、公園などの思い切り遊べる環境も大切な要素で、近くにどれだけ緑が多く遊具のある公園が存在するかは重要かと思います。 ◯はたらき方で選ぶ 地域によって盛んな産業は異なり、自治体によっては様々なはたらき方に合わせた支援制度を設けているところもあります。テレワークや副業、フリーランス、起業などを支援する試みが行われているところがあるので、ご自身のはたらき方に合わせて詳しく調べてみると良いでしょう。 ◯自然環境で選ぶ 海が近いところがよいのか、山が近いところが良いのかなど、その地域の自然環境で選ぶのも重要です。アウトドアな趣味がある場合は、地域でその趣味が実現できるかも確認してみましょう。また、町工場など工業地帯であれば騒音の問題もありますので、その点も注意しましょう。 ◯ライフスタイルで選ぶ 地方移住の形はあなたや家族のライフスタイルによるところも大きいでしょう。仕事などで頻繁に他の地域と行き来したいなら駅近で、趣味があるならその趣味が楽しめる環境で、など、毎日の過ごし方を照らし合わせて検討することが重要です。ずっとその都市に住み続けるのか、または一定期間だけ、子供が成人したら都会に戻るという考えもあるでしょうし、週末だけ移住してリフレッシュしたいという考えもありです。 ◯住まいで選ぶ 地方は大都市圏より家賃が安い傾向にありますが、どういった住居に住みたいのかも考えましょう。一軒家で古くてもいいから広々した家に住みたいのか、それとも比較的管理が楽なアパート・マンションがよいのか、庭つきがよいのか、ペットは一緒に住めるのかなど、まずは自分の希望を確認してみましょう。都心部に比べると、地方は賃貸でもリフォーム可能な物件も比較的多いため、自分でデザインしてより良い住まいにしたいと考える人には、リフォームできる物件が多いエリアを探すのもひとつの方法です。 各軸にマッチした地域を下記でチェックできますので、トライしてみませんか? ▶特徴から地域を探す https://pitamachi.com/#searchFeature 診断を実施すると、移住先を探す際に重視したい軸とあなたに合ったおすすめ地域を知ることができます。ぜひ診断してみてください。 ▶理想の暮らし診断 https://pitamachi.com/diagnose/desc
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■移住におすすめの都道府県5選 では移住におすすめの都道府県を5つ紹介します。どんな都道府県が入っているでしょうか。 ◯長野県 標高3000m級の山々に囲まれた自然豊かな県です。日本のほぼ中央に位置し、周囲を8県が接しています。東京−長野間が最短で1時間30分程度と東京からのアクセスもよく、温泉地やスキーや登山、キャンプなどのアウトドアアクティビティに訪れる観光客も多い人気の都道府県です。移住希望者からの人気も高く、宝島社発行の「田舎暮らしの本」が発表している「移住したい都道府県ランキング」では16年連続1位を獲得し続けています。 長野県では、県外に居住しており、県内に事業所などの拠点を設けていないIT事業者を対象として、県内に最長 6 か月程度お試しで住んで働いてもらう「おためしナガノ」という支援施策を実施しています。企業だけでなく、フリーランスで IT 関連の事業を行っている方も対象となるので、いきなりの移住やオフィス開設までは難しいと感じている人は、必見のお試し制度です。引っ越し代や家具・家電・自動車のレンタル料、コワーキングスペースの利用料、業務用の交通費などの補助を1人あたり最大30万円まで受けることが出来ます。 ◯北海道 豊かな自然環境とその自然によって育まれた美味しい食材が魅力的な県です。また、豊かな自然環境を擁していながら、高速道路や鉄道など交通網が発達している地域もあり、空港も道内各地にあることから、国内外へ比較的アクセスしやすい地域と言えます。 北海道庁では、北海道への移住を検討している人や興味のある人からの問い合わせや相談に対応する窓口を、東京と札幌に設置しています。また、北海道の移住を検討されている方を対象に、市町村が用意する家具・家電付きの住宅や長期滞在用施設を利用して生活体験できる「ちょっと暮らし」を導入しています。気になる地域にまずは体験滞在し、地域の自然や生活環境、受け入れ体制などをご自身の目で確かめられる制度です。 ◯福島県 全国でも3番目の面積の広さを誇る県です。海や山、高原、湖まで豊かな自然環境に恵まれており、海の幸、山の幸が豊富です。また、気候も様々で、ある程度雪が降る地域もあれば、温暖な地域もあるため、幅広い暮らし方を楽しめます。 移住サイトは、「ふくしまぐらし。」というポータルサイトがあり、移住サポートやお試し住宅(数ヶ月や1日などで地域の生活を体験できるシステム)が実施されています。 また、県内の全市町村では、18歳以下の子供の医療費が無料化されました。さらに、子育て世代の出費や負担を軽減するシステム「ファミたんカード」を活用すれば、提携店舗で割引やプレゼントなど各種サービスを受けることができます。このように、福島県は子育て世代への支援が手厚い地域といえます。 ◯福岡県 福岡県は、本州と九州を結ぶ新幹線駅、博多港などの複数の港、北九州空港や福岡空港など、陸・海・空で国内外をつなぐ交通の要衝である交通利便性の高い地域です。年間を通して温暖な地域で、海・山・川に囲まれているため、海の幸や農産物など自然の恵みを楽しむことが出来ます。屋台数は日本一で様々なご当地グルメを楽しめることでも知られています。 移住定住ポータルサイト「福がお~かぐらし」では、実際に福岡県に移住した人のインタビューも掲載されています。さらに東京と福岡に「ふくおかよかとこ移住相談センター」を設置し、移住コーディネーターが、仕事や住宅・子育てなど、心配な点に相談にのってくれます。 また、「ふくおか住みたか会員」に会員登録すると、福岡県の移住関連情報がメールで届くほか、協力事業者「ふくおかよかとこ移住応援企業」による各種割引・特典サービスを受けることができます。住宅ローンの金利優遇や、引っ越し料金の割引、レンタカー料金の割引など、移住希望者にとても役立つ支援内容となっているので、福岡県を移住先として検討している方は必見です。 ◯兵庫県 北は日本海、南は瀬戸内海に面する、南北に長い県です。中央部には中国山地があるため、日本海側と瀬戸内海側では気候も大きく異なり、気候風土に恵まれた食材と食文化が魅力的な地域です。また、兵庫県は大都市から農山村、離島まで、さまざまな地域で構成されており、ものづくり産業の集積、世界有数の科学技術基盤など、多彩な魅力が備わっていることから「日本の縮図」と称されています。 移住相談窓口は「カムバックひょうごセンター」を神戸と東京に設けており、専門の移住相談員を置いて関西圏・東京圏での移住情報の発信拠点として活動しています。 ■自分に合った移住先を見つけよう いかがでしたでしょうか?移住先で自分がどのような暮らしを送りたいのか、何のために移住するのかなどを良く見定めで、情報収集を十分行うようにしましょう。地方移住を検討している方はぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
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