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二地域居住はどのような暮らし方?言葉の意味とメリット、注意点

投稿日:2022/4/16 更新日:2022/4/16
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    昨今、テレワークなどの働き方が普及する中で、都市部と地方部の生活拠点を構える「二地域居住」に関心を持つ人が増えています。二つの地域を行き来する新しい生活スタイルで、人気を集めているようです。
    
    国土交通省も積極的な情報発信を通じて、その新しい生活スタイルを推奨しています。国や自治体にとっては人材不足などの課題解消や地域活性といった目的もあり、二地域居住の推進を図る施策を行っています。
    	
    そこで本記事では、二地域居住とは具体的にどのような暮らし方なのか、言葉の意味やメリット、注意点などもあわせて紹介するので、興味を持った人はぜひ参考にしてください。
    
    ■二地域居住の暮らし方
    二地域居住とは、どのような暮らし方なのでしょうか。また、実際に二地域居住を始める場合、まず何から始めたらよいのでしょうか。ここでは言葉の意味や、二拠点目となる地域での居住の仕方についてご紹介します。
    
    ◯二地域居住とは
    主な生活拠点とは別に、特定の地域に生活拠点をつくる暮らし方です。
    例えば仕事がある日は都市部で暮らし、週末や休みの日は違う地域で観光や自然を楽しむなど、1つの生活拠点に縛られない生活スタイルを指します。
    必ずしも定型の定義があるわけではありませんが、本記事では上記のように定義します。
    
    ◯二拠点目となる地域での居住の仕方
    二地域居住の始め方として、大きく分けて2つの方法があります。
    
    1つ目は、セカンドハウスを持つ方法です。
    新築を建てる、賃貸物件を借りることでセカンドハウスを手にいれられます。
    自治体によっては、無料で空き家を借りたり、譲り受けられる制度があるので事前に調べてみましょう。
    誰かとわいわい暮らしたいという人は、シェアハウスで生活することも選択肢に入るかもしれませんね。
    
    2つ目は、ホテルや民泊などの宿泊施設を活用する方法です。
    ただし、旅行や年末年始の帰省、出張など、一時的な滞在は二地域居住に含まれません。滞在ではなく、生活拠点として定住しているかが判断のポイントとなります。
    
    最近ではホテルが30泊以上の長期滞在を目的とした宿泊プランを提供している場合もあり、「サービスアパートメント」として利用できる機会が増えています。
    
    ホテルならではのホスピタリティを受けながら、“暮らすように泊まる”が叶う過ごし方です。

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    ■二地域居住の主なメリット
    主なメリットとして、大きく3つの項目があります。
    二地域居住を検討するうえで魅力となるポイントですので、それぞれ見ていきましょう。
    
    ◯自分に合う生活スタイルで暮らせる
    今ある生活拠点を変えずに、新たな地域での暮らしを実現できる点がメリットのひとつと言えます。
    
    例えば、「職場を変えることはできないが、都心以外でも暮らしたい」「家庭の都合上、2つ生活拠点を持ちたい」など、都会での生活だけでは実現できなかった希望を叶えられます。
    
    ◯将来、移住したい場所を検討しやすい
    検討している移住先の地域にお試しで生活できることも、二地域居住が注目を集めている理由です。将来移住をする場合には、満足する移住先を選びやすくなる可能性があります。
    また、出産や定年退職など、ライフステージに合わせて移住を検討しやすくなるでしょう。
    
    ◯新しい人とのつながりが生まれる
    新しく住む地域の住民と交流ができて、人脈を広げられる可能性があります。幅広い人間関係ができ、多様な価値観に触れられるので、新たな発見や成長に繋がるでしょう。
    
    人とのつながりが広がっていく暮らしを望む人にとって、希望に近い暮らしが送れるかもしれません。子どもにとってもさまざまな人と交流するきっかけを獲得できるため、子育てによい環境となり得ます。
    
    ■二地域居住のデメリット
    二地域居住をするにあたり、あらかじめ知っておきたいデメリットもあります。
    あとから困らないよう、事前に注意点を知り、しっかりと準備をしておきましょう。
    
    ◯コストがかかる
    二地域居住では、2拠点目の居住先で暮らすための家や宿泊施設が必要になります。そのため、メインの生活拠点の家とは別に、住まいに必要なお金が発生します。
    
    家を購入する場合は、初期費用として家の購入代がかかるほか、光熱費などの維持費がかかります。また、家を借りる場合は家賃、宿泊施設に住む場合は宿泊代が新たな費用として発生するため注意が必要です。
    
    さらに、メインの家と新たな居住先を行き来するための交通費もかかります。特に、往復が頻繁になる場合は注意しましょう。
    
    ◯時間の工夫が必要になる
    2拠点目となる居住先との往復には、時間がかかります。
    そのため、週末や休日などを利用して、移動時間を確保する必要があります。
    
    家族で移動する場合は、家族間でのスケジュール調整も必要となるため、あらかじめ気をつけておきましょう。
    
    ■二地域居住でより充実した生活を
    移住を検討する人が増えるなか、二地域居住はより気軽に田舎暮らしを体験できるため、注目を集めている新しい生活スタイルです。
    	
    実践にあたり、メリットとデメリットがそれぞれあるため、それらを踏まえて検討し準備をしましょう。
    
    地域によっては、二地域居住に役立つ支援制度を設けていることもあります。自治体のホームページやセミナーへの参加を通じて制度に関する理解を深め、活用することでより充実した二地域居住を実現できるでしょう。

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