移住マッチングサービス

田舎暮らしを始めるなら無料物件がおすすめ!空き家の探し方と注意点

投稿日:2022/4/25 更新日:2022/4/25
  •  

    地方移住のはじめは、家を借りたり買ったり、家具を買ったりと何かとお金がかかります。そういった初期費用がどのくらいかかるのか、気になる方は多いでしょう。
    
    そこでおすすめなのが、無料物件です。無料で使える空き家に住むことができれば、移住の初期費用をぐんと抑えられます。
    
    この記事では無料物件である空き家の探し方と、事前に知っておきたい注意点についてご紹介します。
    
    ■田舎暮らしを始めるときに活用できる無料物件とは
    田舎では少子高齢化に伴って人口減少が進み、空き家が増えてきています。
    少し手を加えるだけで住める物件や、人が住める状態のままの物件もあるため、田舎暮らしを考えている方は検討してみるとよいでしょう。
    
    ◯無料で使える空き家が見つかる可能性がある
    全国的な空き家の増加が問題視される中、2015年に「空き家対策特別措置法」が施行されました。
    空き家を放置した場合には、固定資産税が最大6倍になったり、家主負担で建物を取り壊したりしなければならなくなったりするなど、金額面で大きな負担がかかるようになりました。
    そのため、無料譲渡、または家賃無料としてくれる家主も増えているようです。
    移住のために新しく家を探す際に、参考にすると良いでしょう。
    
    ◯家に必要な費用を抑える制度もある
    田舎では無料とまではいかなくとも、安く貸し出したり売り出したりしている空き家も多く、うまく活用することで金銭面での負担が軽くすることができます。
    自治体によっては家賃補助金や助成金などの移住支援制度を提供していることがあり、こういった制度を利用することで、家賃や物件の購入費用、リフォーム費用を抑えることができます。
    また、移住者に向けて土地の無料譲渡をしている自治体もあり、新しい家を建てる際に費用を抑えることができます。
    
    ■田舎暮らしのために家賃無料の物件を探す方法
    では、家賃無料の物件はどのように探したらいいのでしょうか。ここでは、その方法について、紹介していきます。
    
    ◯空き家バンクで無料物件を探す
    空き家バンクとは、自治体のホームページ上などで空き家の物件情報を提供する仕組みです。家賃無料物件の情報はあまり多くありませんが、格安の賃貸物件や売却物件などの情報は多くあるので登録しておくと便利でしょう。空き家バンクを利用して住まいを決定した場合、自治体から支援金が出ることもあります。
    
    また、自治体の空き家バンクのみならず、民間事業者でも空き家マッチングサイトを提供しており売買物件に関する情報が掲載されていることもあるので、確認しておくと良いでしょう。
    
    ◯地元住民や知り合いから無料物件の紹介を受ける
    持ち主や人づてに空き家を紹介してもらい、譲渡または無料で貸してもらえる無料物件を探すのもひとつの方法です。空き家を紹介してもらうためには、地域の人と交流を持つことが大切になります。
    
    さらに、移住先地域の不動産会社とも、交流を持てるとよいかもしれません。空き家バンクへの未登記物件の情報や、住みやすさ、近隣の環境など、物件所在地に関する詳細情報も得やすいでしょう。
    
    ◯家や土地がもらえる自治体を探す
    自治体が長期間の有償貸付の後、家や土地を譲渡してくれる移住支援を行っていることがあります。中古住宅に限らず新築住宅が対象になる場合もあるので、確認してみるとよいでしょう。
    
    ここでは、全国自治体から一部の制度を紹介します。
    
    北海道蘭越町(らんこしちょう)
    蘭越町は北海道の南西部に位置し、ニセコ連峰をはじめとした山岳が周囲を囲む土地面積の大きな盆地です。町を流れる「尻別川」の流域で作られる蘭越米は良質美味で、町の魅力のひとつとなっています。
    
    そんな蘭越町では、「ふれあい定住住宅地貸付事業」を行っています。町での永住を希望し、定住を確約できるUターン者などに対して宅地の貸し付けをする制度を定めています。
    
    契約締結後から2年以内で自家住宅を建築する場合、20年間無料で敷地を貸したあと、20年後に安い価格で譲渡します。
    
    詳細はこちらをご覧ください。
    ふれあい定住住宅地貸付事業(北海道蘭越町):
    https://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/administration/life/detail.html?content=257
    
    茨城県常陸太田市(ひたちおおたし)
    常陸太田市は、山林地帯の静かな地域です。都心部へは電車で2時間前後と比較的近く、交通利便性の高い位置にあります。標高654mの男体山はハイキングの名所といわれ、登山家にも人気です。
    
    常陸太田市の「常陸太田市定住促進住宅用地譲渡制度」では、常陸太田市への永住を希望して定住する人に向けて、2年間無料で定住促進住宅用地を貸し付けます。
    
    条件を満たす住居を建築して居住後、契約締結によって敷地を無償譲渡します。
    
    詳細はこちらをご覧ください。
    常陸太田市定住促進住宅用地譲渡制度(茨城県常陸太田市)
    http://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page004093.html
    
    宮崎県七ヶ宿町(しちかしゅくまち)
    水守の郷と呼ばれる七ヶ宿町には、手つかずの自然が多く残り、冬になると町は雪で白銀の世界に変わり、スキーなどの冬のイベントを楽しむことができます。
    
    七ヶ宿町の「子育て世帯向け宅地貸付け及び譲渡制度」では、町有地を子育て世帯向け住宅用地として貸し付けます。
    
    貸し付けから2年の間で住宅を新築した場合、町有地を無償譲渡します。地方移住後、マイホームを建てたいと考えている人はぜひ利用したい制度です。
    
    詳細はこちらをご覧ください。
    子育て世帯向け宅地貸付け及び譲渡制度(宮崎県七ヶ宿町)
    https://town.shichikashuku.miyagi.jp/its/news/2019/04/post-22.html

  •  

    ■田舎暮らしで無料物件を活用する際の注意点
    ここでは、無料物件を活用するときに知っておきたい注意点についてご紹介します。
    住み始めてから後悔することがないよう、あらかじめ確認しておきましょう。
    
    ◯空き家を活用する場合
    空き家には、設備が不十分な場合があります。生活環境が整備されていない古民家も多く、水回りが使いづらい、換気がしづらい、部屋全体が暗いなど多くの問題が起こることがあります。
    
    スローライフで愛着の持てる住まいを作り上げる暮らしを求めている方は、楽しめるかもしれません。
    
    ◯支援金などの制度を活用する場合
    国や自治体の支援を受けるためには、それぞれで詳細な条件を設定していることが多いため、ご自身が支援の対象者になるか確認することが必要です。
    各自治体が行っている移住者向け支援についての相談会やセミナーへ参加したり、各自治体の担当窓口に直接問い合わせたりすると、効率的に確認をすることができるでしょう。
    
    ■田舎暮らしで無料物件に住むにあたって
    田舎暮らしを始めるための物件探しでは、まずは無料物件から検索してみましょう。
    各自治体の空き家バンクや支援制度を活用して探すのがおすすめです。「庭付きの家で家庭菜園を楽しみたい」「新築の一軒家に住みたい」といった希望が、より叶いやすくなるかもしれません。
    ただし、空き家ならではの注意事項もあるので、空き家を活用する場合の注意点を考慮することが必要です。
    長く住む場所だからこそ、愛着を持って暮らせるお家になるよう自分にあった物件探しをしましょう。

ログインとユーザーネームの登録が必要です。