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生まれかわりの旅 ~出羽三山~
出羽三山は主峰月山(1,984m)を中心に、北に羽黒山(414m)、西南に湯殿山(1,504m)が連なる山の総称で羽黒山は現世幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)と見立てることで、生きながら新たな魂として生まれかわることができるという巡礼は江戸時代に庶民の間で、現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」となって広がりました。
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三山をご紹介
■生まれかわりのはじまり(羽黒山) 出羽三山を巡る「生まれかわりの旅」は、俗世を表す門前町から始まります。随神門は神域へと誘う境界であり、参道の石段の両側には天を覆うような杉並木が山頂まで続き、訪れる者に自然の霊気と自然への畏怖を改めて感じさせ、心身を浄化し明日への活力を与えてくれます。 ■「月」と「黄泉」の清浄なる世界(月山) 死後の世界をあらわす月の月山は、登拝口が八方七口あり、表玄関である羽黒山口からのコースは、ブナの原生林の中をぬって八合目の御田ヶ原まで車で行くことができます。阿弥陀の四十八願といわれる多くの池塘が点在する中、短い夏の間は様々な高山植物が咲き乱れ、秋には黄金色に染まったワタスゲが靡き、まさに神話の中の高天原、神田を想わせる景色が広がります。これより月山山頂までの5.2kmの間、庄内平野、鳥海山、日本海を一望する遠景、果てなく続く稜線と、まるで天に上っていく道のようです。 ■圧倒的な神秘の実感(湯殿山) 最後に神の世界、宇宙とされる湯殿山は人間が手を加えてはならない場所とされ、社殿のかわりに御神体は梵天と呼ばれる大きな幣帛で守護されています。縄文時代の自然崇拝を彷彿とさせる聖地ゆえに、奥の院として「語るなかれ聞くなかれ」と戒められてきました。神聖なものに対し直接的に言い表す語は避ける畏敬の念、口にすることは慎まなければならないという信仰から、今日でも書写は禁じられています。それゆえ何度も足を運び拝したくなる霊場として、別名「戀(恋)の山」とも呼ばれてきました。 イラスト出典:出羽三山「生まれかわりの旅」推進協議会ホームページ 参考URL 【日本遺産 出羽三山HP】 https://nihonisan-dewasanzan.jp/ 【県HP】 https://www.pref.yamagata.jp/020026/kensei/shoukai/yamagatamonogatari/bunka/dewasanzan.html#:~:text=%E4%BA%BA%E9%87%8C%E3%81%AB%E6%9C%80%E3%82%82%E8%BF%91%E3%81%84,%E3%82%92%E9%9B%86%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 【市HP】 https://www.city.tsuruoka.lg.jp/kanko/JapaneseHeritage/index.html#:~:text=%E9%B6%B4%E5%B2%A1%E5%B8%82%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E5%85%A8%E5%9B%BD,%E3%81%AE%E5%B9%B4%E3%82%92%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
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