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「在来作物」って何のことかご存じですか?
「在来作物」は、その土地で長年栽培され、人々に親しまれてきた野菜、果樹、穀類などの作物のことで、庄内・鶴岡では、現在確認されているだけで60品種もの在来作物が受け継がれ、遺伝子的多様性をもつ生物資源としてはもちろんのこと、栽培技術や食文化の継承を担う貴重な「生きた文化財」として、次代に継承するための多様なプロジェクトが進められています。 ■平成 29 年度「鶴岡市在来作物調査研究事業」報告書 報告書の中から、鶴岡市の在来作物を抜き出すと、32品目60種ありました! アサツキ(藤島キモト)、アズキ(あずき)、エダマメ(小真木ダダチャ、白山ダダチャ、峠ノ山のきまめ、外内島ダダチャ、彼岸青、平田豆、舞台ダダチャ、細谷ダダチャ、紫ダダチャ)、カキ(大宝寺柿、たて柿、伝九郎柿、平核無柿、万年橋)、カブ(温海カブ、田川カブ、藤沢カブ、宝谷カブ)、カラシ(和ガラシ)、キクイモ(キクイモ)、ギボウシ(ウルイ)、キュウリ(外内島キュウリ、與治兵衛キュウリ)、ギョウジャニンニク(ギョウジャニンニク)、ササゲ(赤飯ササギ)、サトイモ(カラトリイモ)、シナノキ(シナノキ)、食用ギク(延命楽、黄菊、もってのほか)、ソバ(三角ソバ、最上早生)、ダイコン(小真木大根、野良大根)、ダイズ(五葉豆、田んぼのくろ豆)、タケノコ(月山筍、鈴のカラ竹、孟宗)、タデ(ヤナギタデ)、トチ(トチ)、ナス(沖田ナス、波渡ナス、萬吉ナス、民田ナス)、ニラ(松尾ニラ)、ニンジン(大滝ニンジン)、ネギ(櫓ネギ)、ハス(ハス)、フキ(友江フキ)、フダンソウ(なつな)、ブドウ(甲州ブドウ、ヤマブドウ)、マクワウリ(早田ウリ、真ウリ)、ミョウガ(ミョウガ)、メロン(ライフ)、ライマメ(シロササギ)
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ポピュラーな在来作物をご紹介
■主な在来作物 ①孟宗 あく抜きせずに食べられる上質なタケノコ。えぐ味が少なく、柔らかな歯ごたえが特徴。諸説あるが、修験者が北前船で京都から持ち帰り、寺社に植えたのが始まりともいわれる。庄内では、厚揚げとシイタケとともに味噌と酒粕で煮る「孟宗汁」が春の風物詩として親しまれている。 ②だだちゃ豆 日本一有名な茶毛系統の枝豆で、茹でると芳ばしい香りがあたりに立ちこめ、口に入れると甘みとうま味が広がる。 そのおいしさに酒井藩のお殿様が「これはどこのだだちゃ(親父)のマメか?」と問うたことからその名が生まれたというのが定説。 ③庄内柿 庄内地方一円で栽培されている平核無(ひらたねなし)という渋柿。 庄内柿の原木は今も鶴岡市鳥居町に現存し、鶴岡市の天然記念物に指定されている。種がなく、四角平らで、果肉は固め。渋抜きすると、さわやかな甘みをもつようになる。 ④温海かぶ 鶴岡市温海地区で330年以上前から焼畑栽培され、山形県に残存する在来作物の中で最も古い歴史を持つものの一つ。カリッとした歯ごたえは漬物にしても絶品で、200年以上前の古文書に、高植で珍重された(かぶ18個で米一升と交換された)との記述が残っている。 ■参考URL 【食文協HP】http://www.creative-tsuruoka.jp/project/zairai/
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