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空き家に一目惚れ
ジェフリー・レヴァンタルさん/美佳・レヴァンタルさん 移住時期/2018年6月 どこから/グアテマラ→旅→高知県四万十町 家族構成/夫妻 <四万十市に移住したきっかけは?> 美佳さん(以下:美) アメリカに 4 年、南米に 1 年、グアテマラに 4 年暮らした後、1 年かけてヨーロッパやタイ、インドを旅しながら日本を目指していたんです。 日本で暮らすとしたらどこがいいかな、と考えていたら、インドで出会った人のお兄さんが高知に住んでいるので、「高知が良いよ」と話してくれました。 そのお兄さんから四万十町で有機農業をしている『桐島畑』さんへつながって、農作業をお手伝いしながら四万十町に暮らし始めたのが始まりです。 私もジェフも初めての高知でした。 ジェフリーさん(以下:ジ) 高知での暮らしはすべて新しくて、日本の田舎の暮らしがとても気に入りました。 家選びはロケーションと家がとても重要で、四万十町に住みながら一年くらいかけて探していて、見つけたのが今の家です。 美:高知県だけでなく、愛媛、香川、兵庫などの空き家バンクや不動産サイトもこまめにチェックし続け、本当にたくさんの家を見ました。 今の家を空き家バンクで最初に見つけた時は、一足先に他の方が契約してしまっていたんです。 ところが1年後、また同じ家が登録されていて、ここだ!と思ってすぐ連絡しました。 ジ:前の人は湿気がダメだったんだよね。 美:私たちにとっては本当にラッキーでした。初めてこの家を案内してもらったときの衝撃は今でも覚えています。 ミカン畑に囲まれ鬱蒼とした細い急な坂道はまるで別世界への入り口で、秘密の冒険が始まるようなワクワク感がすごかったです。 見えるものすべて、庭も、そこから見る景色も自然のものだけで、ぽつんとある一軒家。家の造りも素晴らしく、家に一目惚れしたという感じでした。 この家に出会えたから四万十市にきました。 <四万十市に来てどんなことを楽しんでいますか?> ジ:『止心庵』という宿を始めて、来てくれたゲストと話をすることが楽しいです。 この家には最初は畑がなくてそれが残念だったけど、荒れていた土地を開墾して今は畑で野菜作りをしています。 サーフィンをするので海が近いのもいいですね。 家で一番気に入っているのは、森閑とした冬の夜。シ――――ンと音がまったくなくなる時間。 美:私は、近所にとても美しい川があって、そこで泳ぐのが毎年楽しみでした。 移住してきた頃はあまり泳ぎたくなるような川ではなかったんですが、数年の間に自然の力で本当に美しく変わっていって。。。 ただ、昨年、重機で川底を掘り起こされて、美しい自然の景色は跡形もなくなってしまいました。本当に残念でなりません。
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こんなゆっくりとした生き方もある
<『止心庵』という宿について教えてください> 美:自然の豊かさと、ゆったりと過ごす贅沢さが堪能できる宿です。 日常の忙しさと切り離された空間で、囲炉裏を囲んだり、縁側に座って庭やその先の山々を眺めたり…… そんな風に過ごすことで「こんなゆっくりとした生き方もあるんだなぁ」と宿泊された方が一歩立ち止まれるような、頭の片隅になにか種のようなものが残るような、そんな場所になるといいなと思います。 ジ:来てくれた人には、私たちのライフスタイルそのままを見せています。 畑にレモングラスがあれば、レモングラスのハーブティーを出すし、なければ他のお茶を出す。 ケーキを作っていれば一緒に食べるし、その時にあるものをシェアします。 美:これまで全く縁のなかった職業の人や、いろいろな生き方、行ったことのない国から来た人など、そんな方たちに出会えたり、話が聞けたり、時には少し時間をともにしたり、そういうご褒美みたいなものが宿業にはあると思います。 <今後やってみたいことはありますか?> 美:最近、お煎茶のお稽古を始めたのですが、それがとても楽しくて、型や作法のあるものをもっと習っていきたいなと思います。 いつかお茶を絡めたイベントもできたらいいな。 ジ:サーフィンで立てるようになること! あとは、日本語を話すこと、これはやらないかもしれないけれど(笑)家で英語を話すイングリッシュカフェは開催しますよ。 <移住したい人へのアドバイス> ジ:自分が幸せになれることやできることを見つけて来てください。住む家が見つかるかが一番の課題だと思います。 美:海も山も川も美しいところ。楽しんで過ごしてみてください。 ▼『止心庵』Facebookページ https://www.facebook.com/shishinanshimanto/ ※このインタビューは2023年3月現在の内容です。
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