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\mission!/標高800mに位置する手造り牧場「ワタナベファーム」の後継者に! 草の新緑と森の木々が織りなすグリーンのグラデーションの中を、放牧された牛たちがゆったりと歩む。遠くの山々にはほんのりと霞がかかり、見上げる空は青く深い。四国山地の真ん中、梶ヶ森の中腹に広がる「ワタナベファーム」の光景だ。 「澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、森の美しさや雲の近さ、空の深さを感じ取って欲しい。この場所は特別な空間なんです。ここで暮らせば心が豊かになることは間違いない」と、父の代から、この地で酪農を営む渡辺則夫さん(75)が赤銅色の笑顔で微笑む。 ワタナベファームは標高約800mに広がる広さ約7ヘクタールの手造り牧場。現在は繁殖牛8頭を飼う他、有機栽培のトマトも手掛けている。引き継ぎを希望しているのは、放牧用地や飼料畑などの牧場用施設、チーズの製造・保管施設など。当初は年間5万円ほどで賃貸し、牧場が軌道に乗るようだったら、売却するという形式が考えられるという。 この大自然の中で牛を育て、野菜を収穫する暮らしと、都市部に住む私たちの生活は比べる術がない。どちらの生活がより幸せで充実しているのか、それを決める尺度は、それぞれの人の心の中にある。 地域の生活を支えた事業を引き継ぐことで、新たなビジネスチャンスを見出すチャレンジが注目されている。「事業承継」や「継業」に興味のある方、ぜひ一度ワタナベファームの経営を引き継ぐことを検討してみてはいかがだろうか。
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