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地域の「しあわせ」をつくるまちづくりを目指して|石屋製菓株式会社・石水創社長インタビュー
札幌市では、歩いて楽しいまち“ウォーカブルシティ”を目指して、白い恋人パークなどで有名な宮の沢駅周辺をモデルエリアとして取り組みを進めています。 昨年度には「宮の沢未来ビジョン」ができあがり、今年からはそれをもとに、まち全体の“これから”をみんなで考える『まちづくり指針』づくりがスタート! そんな宮の沢でまちづくりに取り組む方の声を聞くインタビュー第1弾。 白い恋人でおなじみの石屋製菓株式会社・石水創社長。地域の人々と未来をともに描こうとする石水さんに、白い恋人パークの成り立ちや、これからの宮の沢について伺いました。 <「楽しいまち」をつくるきっかけは、アメリカのチョコレート工場> 白い恋人パークの構想の原点は、アメリカのハーシーズ・チョコレート・ワールド。原生林の中に工場が建ち、まちや暮らしが生まれていったというストーリーから、"世界観"の重要性を学んだといいます。「歩いていて楽しい、人に話したくなるような空間」が、石水さんの理想です。 <企業理念「しあわせをつくるお菓子」がまちづくりの原動力> 石屋製菓が掲げる「しあわせをつくるお菓子」という理念をもとに、「自分たちに何ができるか」を考えた結果、まちづくりへの関心が生まれました。未来構想の議論の中で出会った「プレイスメイキング」などの考え方に触れ、学生や行政など多様な人々と関わる中で、「まちを一緒につくっていく面白さ」を実感したといいます。
石水創社長(右から2番目)。1982年生まれ。2004年石屋製菓株式会社入社。2013年より同社代表取締役社長及び、石屋商事株式会社の代表取締役社長も務める。 趣味は、ゴルフ、スキー、登山、マラソン。
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“楽しそう”がまちを動かす!白い恋人パーク発、しあわせを広げるまちづくり
<未来に向かって「ともに取り組む」ことが大切> 「目指す姿が実現することも大切ですが、未来を想像して楽しみながら取り組む過程が重要」と語る石水さん。完成形よりも、地域の人と関わるプロセス自体に価値があるといいます。ワークショップや子どもたちとの対話の場づくりを増やし、参加へのハードルを下げることも目指しています。 <地域に「接点」を増やし、ワクワクするまちへ> 宮の沢には飲食店や保育園も多く、地域資源は豊富。しかし、「未来を考える場」が不足していると感じており、白い恋人パークなどの拠点をもっと活用し、まちを歩くのが楽しくなるような景観づくりにも取り組みたいと話します。 <「楽しそう」が関わりのきっかけに> 地域との関わりを増やす鍵は「楽しそう、やってみたい」と思えること。たとえば、スープカレーやラーメンを食べ歩きながらまちを知るようなイベントなど、「食×健康×地域」を組み合わせた企画もアイデアのひとつ。無理なく自然にまちと接点を持てるきっかけをつくりたいとしています。 <雪のある札幌だからこそできること> 「雪は楽しむもの」と語る石水さん。雪がこれほど身近にある大都市は世界でも札幌だけであり、その環境の価値を改めて実感したといいます。冬も含めた豊かな自然、温かい人々、暮らしやすさといった札幌の魅力を活かしながら、多様な人々と「共創」していきたいと語ります。 「一歩踏み出すことが心を豊かにし、まちを変えていく」。失敗も含めて関わることの大切さを伝えてくれました。
インタビューの詳細や、宮の沢地区の取り組みをもっと詳しくしりたい方は、ぜひ「my groove」で「歩いて楽しい宮の沢へ。まちを体験してみんなで考えよう!」をご覧ください♪https://mygroove.city/organizations/9/projects/10
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